Collabora Office 24.04 ヘルプ
数値として渡される時、分、秒の指定値を基に、該当する時刻データのシリアル換算値を計算します。こうして変換される数値を用いると、異なる時刻間の経過時間などが計算できます。
TimeSerial (hour, minute, second)
日付
hour: シリアル値に換算する時刻データで、時を示す整数表式。これには下記の値を指定できます。 0-23.
minute: シリアル値に換算する時刻データで、分を示す整数表式。通常使用するのは 0 から 59 までの値です。この範囲外の値も指定できますが、その場合は時の値に影響が生じます。
second: シリアル値に換算する時刻データで、秒を示す整数表式。通常使用するのは 0 から 59 までの値です。この範囲外の値も指定できますが、その場合は分の値に影響が生じます。
例:
12, -5, 45 は 11, 55, 45 と見なされます。
12, 61, 45 は 13, 2, 45 と見なされます。
12, 20, -2 は 12, 19, 58 と見なされます。
12, 20, 63 は 12, 21, 4 と見なされます。
時刻データを TimeSerial 関数で変換して得られる数値は、時刻間の時間計算などに利用できます。
TimeSerial 関数の返す値は、バリアント型の VarType 7 (Date) です。この値は、内部的には0から 0.9999999999 の倍精度値として格納されます。DateSerial や DateValue 関数では、日付データをシリアル値に変換する際に、固定設定された基準日からの経過日数として換算していますが、TimeSerial 関数で返される値は、時刻間の計算には使えるものの、そのまま直接的な評価が行えるものではありません。
TimeValue 関数の場合、時刻データを 1 つの文字列の形で渡します。これに対して TimeSerial 関数では、関数に渡すパラメータ (時、分、秒) は、それぞれ個別の数値表式として指定します。
Sub ExampleTimeSerial
Dim dDate As Double, sDate As String
dDate = TimeSerial(8,30,15)
sDate = TimeSerial(8,30,15)
MsgBox dDate,64,"Time as a number"
MsgBox sDate,64,"Formatted time"
End Sub